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CHM−151 「マンネリ2」

さて、どうしたものか。
前回は勢いにまかせて随分と偉そうなことをいってしまったけれど
私とて基本は彼任せというか、彼に流されるだけのはかない存在であって
自発的に行為をリードするなど簡単にできることではない。
「こちらからフェラチオを」はドSモードの彼に命じられてやっただけだし
「クンニリングスをねだる」のだってそう言わないと入れてもらえないから
仕方なくいっただけのことだ。

あ、そうか。
とりあえずこの二つを自発的にやってみればいいのではないか。
既に経験済みでもあるし、この程度なら彼とて怪しんだりせずに
私に乗ってくれる可能性も高い。そうと決まれば実行あるのみだ。



「あ、あのプロデューサー……靴はまだ脱がないでください」
「どうした千早、いま家に上がると何かまずいことでも?」
「そういうわけではありませんが、少し私が催していまして」
「トイレならさっさといけばいいだろ」
「いえ、そちらではなく用があるのはこちらです」
「おっ、わ、俺は今いいってば」
「そうはいきません、大人しくしてくれないと噛んでしまいます」
「わわ、わかったから、な千早。俺でよければ相談に乗るから、あっ、ああっ!」

結局私が懸命にしゃぶっている間、彼はなんとか私をなだめようと話し続け
もともと性欲なんて催していなかった私はフィニッシュに導く前に萎えてしまって
行為を中断してしまった。(顎がだるくなったのもある)

「……すみません、中途半端なことになって」
「いやいいんだ、それよりもう上がってもいいかな?」
「あ、そうでした。どうぞ、こちらに」
「いやいや、寝室じゃなくてリビングに」
「ここで少し用がありまして」

後から思えば止めておけばよかったのだけれど、攻めるのがだめだったら
攻められればいいと思ったのが私の浅はかなところである。

「あの……今度は私のをしてもらえませんか?」
「してって……大胆なM字開脚だな」
「少し前にお風呂にも入りましたので」
「うん、そう……でも俺、お腹がぺこぺこなんですけど」
「私を食べてはもらえませんか?」
「ご飯を食べさせてくれたら千早が悶絶するほど舐めてあげるけど」
「……本当ですね?」
「もちろん。だけどちゃんと訳は話してもらうよ」

そんな感じで一旦矛を収めて彼と一緒に食事をしながら
春香の悩みを相談するかたちで理由を全て話したところ。

「じゃあ一度千早の思うようにやってみようか。俺もちゃんと付き合うから」
「それでいいのですか? さっきみたいにグダグダになりませんか?」
「セックスというのはお互いあってのことなんだぜ、気乗りしない千早がその気のない
俺に迫ったってうまくいくわけなかろうが」
「なるほど、それも一理ありますが……あなたが私を無理矢理押し倒すときは」
「無理矢理押し倒してもちーちゃん、ちゃんと感じてるし喜んでくれてるだろ」
「…………わかりました。では今夜は私の思うようにやらせていただきます」
「おお、攻めに回ったちーちゃんを是非みせてくれ」
「では、うつ伏せ……いえ、四つんばいになってください」
「最初からアグレッシブだな、しかも目隠しということは……SM、ハードだな」
「ふふっ、優しくしてあげますからね」

私は例のハイテクバイブの先端をアナル用のアタッチメントに換装しながら
彼がどんな反応を見せてくれるか楽しみで仕方がない。

CHM−152 「マンネリ3」
ふざけているのかと思ったけれど、プロデューサーの悲鳴は本物だった。

「すみません……アナル用は細身だと聞いていたものですから」
「い、いくら細身でもだな、いきなり入るわけないだろ!」
「はい、本当に申し訳ありません」
「よし。じゃあ少し休んだら再開するが、ローションの使用と指でほぐすのを
わすれるんじゃないぞ」

幸い彼に怪我などはなかったけれど、相当の痛みにも関わらず行為を中断
しなかったのは大したものだと私は密かに感心していた。
そして念入りな事前準備の末に無事挿入を果たしたあと、私の予想に反して
彼は気持ちのよさを訴え始めたのである。
そして私の手助け(文字通り、彼を後から犯しながら手を使ってである)により
無事射精に導いたあとは、この道具で女の子とセックスをした後と同じように
男性になった気分で彼を抱きしめたりなんかしていた。

「千早……すごく気持ちよかったよ」
「プロデューサー、本当ですか? 私にお世辞など必要ありませんが」
「いやいや、さすがハイテク装備のアタッチメントだけあるよ。ああまで的確に
前立腺を刺激できるとはなかなかこれは癖になるな」
「ぜ、前立腺?」
「そういうこと。ところで千早、コレを使った違う子にしてもらったとしたら
それって浮気とかになると思う?」
「そんなことを言われても」
「でも千早だって春香や美希だけじゃなく、色々手を広げているらしいよな?」
「どうしてそれを!」
「ほぉ、やっぱりそうだったのか」
「ですが……女の子同士の遊びと、男女のセックスでは意味が違います」
「じゃあ俺も男どう……いや、ごめん今のうそ」
「……どうぞ、ご自由に。男性同士のコミュニケーションなら私には
止める理由はありませんので」
「わかった。男とする趣味はないし、時々してくれるなら浮気もしないよ」



なんていうか、私にもよくわからない展開になってしまい
春香のマンネリ打破に役立てるどころか、その春香にさえ迂闊に話せないような
とんでもないエピソードを作ってしまった。
この話を春香にすればどういう反応が返ってくるのか、正直とても怖い。


「ふーん、千早ちゃんってやっぱり凄いんだね」
「ま、まあ……ノリというか勢いというか」
「如月Pも只者じゃないと思うけど、お尻のエッチって気持ちいいのかな」
「さ、さあ……私はあまりよくは知らないけれど」
「経験、あるんでしょ?」
「ほんの少しだけよ」
「私さ、未経験なんだよね♪」
「……天海Pに頼んでみれば?」
「もちろんそうなんだけどさ、後の始めては好きな子に捧げたいんだよね」
「そ、そう……頑張ってね」
「わかってるくせに」
「やっぱりこうなるのね……」
「千早ちゃんは嫌? いやなら無理にはお願いしないよ」
「手加減しないけど、それでいいなら」
「やったー! さすが千早ちゃん、大好き!」


そういうわけで、あのアイテムを手に入れて以来
私の性衝動はどこに向っているのか自分でもわからない。
春香のA初体験を手伝ったことは気持ちの整理がついてから
告白することにする。

CHM−153  「FPS・ひびき編1/3」

高校生組(千早・春香・雪歩・真・響)の合同ライブ打ち上げにみんなでカラオケに
行ったあと、なぜか私の家で鍋パーティをすることになった。
近かったのと店と違って気を遣わなくていいのが理由だと思いたかったけれど
本当の理由は別のところにあったのかもしれない。
具体的にはベッドの下の引き出し奥に隠してあるあれとか。

口火を切ったのはやはり春香だった。
食後のコーヒータイム、ある一人がお手洗いに立ったときに呟いた一言が
経験者4人の胸に波紋を生じさせた。

「ね、この中じゃ響ちゃんだけアレ知らないよね?」

私は春香に犯されたあと自分専用を手に入れ美希、萩原さん、真と経験した。
春香もまけじと二人を誘ってことに及び、萩原さんは渋る真を説得して専用を作らせ……
という具合に例のアイテムは感染病のように広がっていったのだけれど、プロデューサー
から程々にと釘をさされていたのもあって年少組に手を出すようなこともなく、
同世代だけの秘密にしようと相談していたのである。
我那覇さんだけが知らなかったのは図的なものでなく、単にタイミングの問題だけ
だったのだけど、流石にこの流れになれば止めるのは難しそうだった。
なにせ彼女以外、全員アレにはまっていたのだから。

「ねえ、誰が一番手?」
「今あるのって千早のだけだよね?」
「そうだけど、真は持ってきていないわよね?」
「そ、それがさ……」
「真ちゃん、もって来てくれたんだ!?」
「あれあれぇ、これってもしかして乱交ですか、ら・ん・こ・う!」

「らんこうって何? みんななんの話してたのさ」

戻ってきた我那覇さんをごまかして、当たり障りの無い話題に移ったのだけれど
みんなの顔を見ればもうそれしか考えていないのは丸分りだし、不穏な雰囲気を
察したのか我那覇さんはなんとなくそわそわしはじめている。
もちろん私とて我那覇さん(それにくわえて四条さん)はどうしても相手にしたい
ターゲットだから彼女が嫌がらなければどうにかしたいのはやまやまである。
結局食事の片づけを分担して、我那覇さんがいないほうの組でプランを考えた結果。

「は、生えてきてしまったって、そんなの変でしょ?」
「変じゃないよ、ちょっとギャグ要素があったほうがドッキリっぽいし」
「そうだよ千早ちゃん、生えてきちゃって悩むのはおかしくないよ?」
「そうそう、ボクがその役やるより千早の方が絶対いいって」

そんな無茶な設定で騙せるわけがないと思いながら臨んだお茶の時間。

「千早ちゃん、最近なんか考え込んでるみたいだけど何か悩み事でもあるの?」

そんな春香の台詞から始まったドッキリの中で「実は突然生えてきた」という告白。
笑いとばして信じない真たちに向って「じゃあ見せたら信じるのね」と啖呵をきり
勢いよくスカートをまくりあげたときの我那覇さんの表情はちょっと印象的だった。
アレが精巧なのもあるけれど、多分信じてしまった顔に見えた。

「うっわ、本当だ……千早ちゃん、男の子だったの?」
「ば、馬鹿! そんなわけないでしょ」
「でもこれ、間違いなくオチンチンだよね?」
「そ、そうみたい……」
「ひぅっ、なんか固くなってきてない?」
「ちょっと、人ごとだと思って……どうしたらコレが治るか考えてくれないの?」
「うーん、やっぱ病院いくしかないかな」
「だめよ春香……こんなの他人には見せられないわよ」
「これって千早の欲求不満が原因じゃないかな。だとしたらエッチしたら収まるとか」
「なるほど、そうだよ! 誰か千早ちゃんの相手してあげればいいんだよ!」

萩原さんの目配せにのり、私は物欲しそうな顔で4人を見比べていく。

CHM−154  「FPS・ひびき編2/3」

春香。あいまいな顔で視線をそらす。まあ演技としては上出来ね。
真。ボーイッシュアピールって、拒絶の表現のつもりかしら。
萩原さん、犬を見るときの目と同じ……

諦めた表情で、それでも最後に我那覇さんに視線を移す。

「……ぃぞ」
「え?」
「自分、相手してもいいぞ、っていったんだ」
「ほ、本当に? 我那覇さん……相手になってくれるの?」
「響ちゃん、大丈夫なの?」
「そうだよ、無理する事はないよ、なあ千早だって」
「わ、私も我那覇さんなら……ううん、我那覇さんじゃないと駄目」
「響ちゃん、よく考えて」
「やる! 自分、千早のためになるなら平気だ!!」
「あ、ありがとう我那覇さん。じゃあ、あの……さっそくだけど」
「えっ!? い、今からするのか?」
「やっぱり駄目かしら」
「そ、そうじゃないって! 流石にみんなの前だと恥ずかしいぞ……」
「そうね、じゃあ寝室で二人きりなら」
「う、うん。千早、自分先にシャワー借りるね」


「いやぁ、意外な展開になっちゃったね!」
「どうする千早、このままいっちゃう?」
「そ、そうね……せっかくの好意を無にするわけにもいかないし」

だけど正直をいえば、素直な我那覇さんを騙してことに及ぼうとしている自分が
恥ずかしくて性欲をかきたてられる気分ではなかった。
だめならだめでしょうがない、ベッドの上で真相を話して謝ろう。
そう決心すると、覗きたがる春香を押し戻してベッドに入って我那覇さんを待った。



「ごめん千早……待たせちゃって。なんかお風呂で色々と考えてたからさ」
「いいのよ我那覇さん。冷えないうちにお布団に入ったら?」
「うん」

バスタオルを体に巻いたまま、ほかほかと温かい我那覇さんの小柄な体。
そっと腕をのばすと彼女は微笑みをうかべて近寄ってくる。

「千早だとなんでか違和感がないのが不思議さ」
「あら、それは私が男の子みたいだから?」
「そうじゃないさ。なんだかんだで千早とは長いつきあいだろ?」
「そうだったわね、最初はライバル同士だったけれど」
「今だってライバルだぞ? でもそれ以上に……」
「なあに?」
「千早は大切な友達だぞ」

我那覇さんは私にしがみつくと、胸に顔をうずめたまま小さい声でそういった。

「嬉しい……ありがとう、我那覇さん」
「だからってわけじゃないけど、自分、千早となら何したって平気だから」
「じゃあキスとかも? それ以上のことだってしようとしているのよ?」
「嫌ならここでこうしてないさ、だから来て……千早、んっ!?」

始める前には全然乗り気ではなかったのに、いざこうやって彼女を抱きしめて
熱い体温や芳しい体臭を感じてしまえば、私の欲望は正直だった。
直前まで力なく萎びていたアレは急速に固さを増しながら鎌首を持ち上げていく。
私は我那覇さんを仰向けにして覆いかぶさると、今度は全力で唇を貪った。
これ以上ないくらい貪欲に、そして情熱的に。

CHM−155  「FPS・ひびき編3/3」

唇を嘗め回し舌を絡め唾液を流し込む。
そんないやらしい前戯を重ねていくうち、我那覇さんの表情からは戸惑いも消え
熱っぽい瞳が情欲に霞んでいくのがわかる。
もちろん私だって彼女以上にそうなっているはず。
バスタオルを剥くと飛び出すように姿を現す弾力的な乳房。
顔をこすりつけてその感触を味わいながらしっかりと膨らんだ乳首を
咥えてちゅうちゅうと音を立て吸ってみせる。
わざと指を食い込ませて掴んでみたり、押しつぶすようにしてみたり。

「こ、こら、おっぱいで遊んじゃだめだぞ」
「ごめんなさい、でも我那覇さんの胸、すごく気持ちいいから」
「じゃあ自分もし、してやるから」

遠慮がちな手が私の胸にそえられる。
温かい手のひらが心地よく、さすられているとなんだか穏やかな気持ちになって
私も同じようなてつきで彼女の胸を撫でさすっている。

「な、なあ……千早、そろそろ」
「え? あ、そうね」

すっかりそれに満足していた私に我那覇さんが続きを促す。そう、やはり最後まで。
伸ばした手を受け入れるように開かれていく彼女の太もも、その間にある我那覇さんの
一番大切なところは熱く滾っているようにトロトロになっていた。

「すごく濡れてるわね……うれしい」
「恥ずかしいからいわないで……だって気持ちよかったから」
「今からもっと気持ちよくしてあげるから。いい?」
「うん、でも優しくしてよね」

眩しそうに見上げる我那覇さんに優しくキスをすると、そうしたまま股間をあわせて
ゆっくりとアレを沈めていく。

「んっ、んんっ……んは、す、すご……」
「どうかしら、痛くはない?」
「へ、へーきさ……固いのはプロデューサーので慣れてるから」
「じゃあ奥までいくから」
「あっ、うん、自分は大丈夫だから、あとは千早のしたいようにしていいぞ」

押し広げ進んでいくだけで我那覇さんの体は震え、腰がぴくんと跳ね上がる。
その動きが私のにも伝わるせいで、今までの誰より快感のフィードバックが大きくて
動きを始めたばかりなのにもう頭の中にチラチラと白い閃光が走り始めた。

「が、我那覇さん、すごいの、わたし……こんなの、駄目、あっ、あぁ!」
「千早の奥にあたってる、なんかこれすごいぞ、こんなのって、んっ、あぁ」

あとはもう言葉にならなかった。
荒い呼吸をぶつけながら、上から私ががくがくと腰をふると
下から我那覇さんも打ち返すように腰を跳ね上げてきて
始めてから恐らく数分しか立っていないところで我慢の限界が来て
あっけなく私は気を失いながら股間のアイテムから我那覇さんの中に
精液をぶちまけてしまっていた。


「どう千早、治りそう?」
「え? あ、ああ……まだ分らない……でもあと何回かしたら治るかも」
「千早は欲張りだぞ……」
「ごめんなさい、あまりにも気持ちがよかったから」
「ま、いいさ。自分、千早の気が済むまで付き合ってやるからな!」

そっと横目でドアの方を伺ってみると案の定それは小さく開かれていた。
だけどそこに光る目は見えなくて、ドアの向こうのリビングから聞えてくる
くぐもった嬌声を聞かなかったことにして私はもう一度我那覇さんにキスをする。

CHM−156  「FPS・貴音編1/3」

「千早、二人きりで話がしたいのですが」

四条さんの思いつめた表情が私に有無を言わさず返答を迫る。

「このあとの予定はないはず。よろしいですね?」
「そうだけど、話って一体何の?」
「響のこと……といえばわかるでしょうか」

ああ、やっぱり。
この前の一件以来、我那覇さんもアレの楽しさにはまってしまっのか妙に私に
まとわりつくようになり、そんな私達を見る四条さんの困惑した視線には薄々
気付いてはいたけどこんな風に呼び出されるほどのことなのだろうか?

「私は構いません。どこか空いている会議室にでも?」
「いえ、事務所ではなく……そうですね、千早、あなたの家では?」

これは本格的にまずいことなのかも知れない。
四条さんと我那覇さんは765プロに移籍する前から一緒で仲も良かったから
我那覇さんを私に奪われたと思っているのかもしれない。
私にそんなつもりもなかったけれど、結果として四条さんを傷つけたのなら
きちんと謝罪しないといけない、そう思いながら自宅に迎え入れたのだけど……



「えっと、つまり四条Pからセ、セックス禁止令的な指示が出されたと」
「禁止とまではいきませんが、真……恥ずかしい話です」
「では我那覇さんの件というのは」
「はい、千早の秘密を聞いてしまい、それならばと」
「あの、それは私を相手……ということですか」
「プロデューサー以外の男性などは思いもよらぬことですが、一度覚えて
しまった体の疼きは最早止めようがありません……その相手が同性の友人ならば
この際問題はそうないかと思って」
「あ、ちょっと四条さん……待って、まだその、準備が何も」
「かまいません、私が一方的に済ませますので千早はただ寝ているだけで」
「駄目です、せめて先にシャワーを! 落ち着いて四条さん」

大柄な四条さんと体格に差があるとは分っていたけれど、押し倒されて馬乗りに
されると押し返すどころかほとんど抵抗にならない。
だけど必死で叫んだ言葉が何とか届き、四条さんは押さえつけた手を緩めると
バツが悪そうな表情を浮かべた。

「こ、これはすみません……つい」
「いえ。あの、私が先にシャワーを浴びてきますので……」


アレを使うようになってから、四条さんとも交わってみたいと思いながら
その機会はないものだと諦めていた。
だからまさかの展開に私は性欲の亢進よりも戸惑いの方が大きくて
シャワーを済ませて四条さんと交替したあと準備を済ませはしたけれど
模造ペニスは私の精神を反映してまだだらりとしたままだった。
果たして四条さんとのセックスはどのようなものになるのだろう?
萩原さんや真ですら私が積極的に男性の立場で攻めてきたけれど
体格に勝る四条さん相手だとそういう気持ちに中々ならない。
さっきのように四条さんに押し倒されて、逆レイプみたいにされるのだろうか、
などと考えているうち、手早くシャワーを済ませた四条さんが寝室の戸口に
姿を現した。

「なるほど、可憐な女子の体にそのようなものが……なんとも面妖なこと」

我那覇さんの話を信じ込んだのか、四条さんがもこれが作り物だとは
気付いていないようだった。

CHM−157  「FPS・貴音編2/3」

「あの…これ、本当は」
「千早、あぁ……可憐な体にそのような淫らなものが、もう我慢なりませぬ」

四条さんがうわ言のように呟きながらバスタオルをはらりと落とすと
太ももの内側に溶けたバターのような液体が流れ落ちていく。
気がついたときにはさっきと同じように組み敷かれていて
あっと思ったときにはもう四条さんはアレを根元まで飲み込んでいた。

「あっ、あぁっ! 千早、なんという固さ、あぁああ、気持ちのよい……」
「四条さん、あっ、もっとゆっくり」

だけどもう私の声など彼女には届いていなかった。
空腹を満たすときと同じくらい彼女は性欲に対しても貪欲のようで
眉間に皺を寄せ、私の両手をベッドに押さえつけて腰を上下させている。
激しくもあったけれど、とことんまでセックスを貪り尽くすような勢いで
私はもう成す術もなく目の前でぶるんぶるんと揺れて弾む乳房を見るだけだった。

これが久しぶりのセックスだったらしく達するのは早かった。
ペニスを自分の奥にこすり付けるかのように腰をぐいっと押し付けると
四条さんはあっと一声短く叫ぶと動きを止めて私の上に覆いかぶさってきた。
私はまだほとんど感じずにいたから、ようやく一息つけるかと思ったいたけれど
ほんの数秒息を整えただけで四条さんは復活してしまった。

「千早、あなたのはまだまだ元気なようですね」
「あの、これはその違うんです、生えたとかではなく」
「ふふっ、夜はまだまだ長いのです、ともに楽しみましょう」

一度いったせいで少し余裕を取り戻したのか、二度目の動きはさっきよりも
勢いが減った分巧妙さが増していた。私を見下ろして反応を見ながら腰を
上下させるだけでなくこね回したりする動きが加わり、それがいい具合に
私の膣内に繋がっているアレの本体に刺激を与えてくれるものだから
徐々に快感が高まってきて、ついには私も喘ぎ声を漏らしてしまった。

「まあ、殿方のものを生やしながらそのような可愛い声で啼くのですか」
「あっ、だって私も気持ちいいから、あっ、やめ、それ駄目、ああ、あっ!」
「いいえ、許しません……千早の全てを絞り尽くしてあげるまで」
「いやぁ、お願いですから待って、あっ、あん、四条さん……だめぇ」

騎乗位の体勢で私を犯すのに飽きたのか、四条さんは繋がったまま私の上体を
持ち上げると、向かい合ったまま抱きしめられて唇を奪われていた。
もちろんそれはキスなどと生易しいものではなく、ぬめぬめといやらしく動く舌の蹂躙で
私の微かな理性も蒸発させられると、あとはもう二人とも獣のように求めあい
奪い合っていく。
四条さんの豊かな乳房には数え切れないキスマークとともに歯型が散りばめられ
そのお返しに私も首筋や太ももにたっぷりと愛の証が刻まれていく。
そして二度目の絶頂は四条さんと同じタイミングで私にも訪れ、模造精液を
四条さんの膣奥にたっぷり流し込むと、私達は抱き合ったまま倒れ伏した。


「千早……あなたの子種、受け止めてしまいましたね」
「あ、あれは……」
「子作りするなら今日こそがその日。もし千早の子を孕んでしまったなら」
「四条さん……これは本物じゃなく作り物なのです。だから」
「ふふ、わかっておりましたよ千早。最初響に話を聞いたときから既に」
「では……」
「細かいことにこだわらなくてもよいではありませんか。女子同士でもこのように
気持ちよくなれるのなら、道具を用いた交わりであっても。
さて、ではお礼といってはなんですが次は私から」

達したときに正上位で上になっていた私を四条さんは苦もなく持ち上げる。
そして仰向けに横たえた私の股間に顔を近づけると自らの愛液で濡れ光る
模造ペニスを一息に飲み込んだ。
CHM−158  「FPS・貴音編3/3」
とてつもなくいやらしい眺めだった。
銀髪を振り乱し、一心不乱にペニスにしゃぶりつく四条さんはそれなりに
大きいペニスを根元まで咥えても苦しい素振りさえみせない。

だけどじれったい。
男性ではないにせよ、女性がペニスをしゃぶっている姿に興奮はするけれど
肉体的な感覚はアレの機能があったとしても物足りない。
それに膣の中に入っているといってもそれは快楽目的ではないから
激しい交わりを重ねても、女性として味わうそれとは比べ物にならない。

「ふふっ、千早はまだまだ物足りない様子。ではそろそろ本番に」

四条さんは悪戯っぽく微笑むと、私の体内深く埋め込まれたアレを
ずるりと引っ張り出した。

「このようになっていたのですね……今度は私が」
「四条さん!?」

彼女は膝立ちになると自分の股間にアレをずぶりと差し込んだ。
直後、あっというまにペニス部分が力を取り戻して天を仰ぐ。

「あぁ……なんとも面妖な。さ、千早……今度はわたしのぺにすで
楽しませてあげましょう」
「い、いや! 許して四条さん」

逃げる芝居はもちろん本気ではなかった。
長身で体格のよい四条さんとセックスをするのなら、私が萩原さんに
したように無理矢理されてみたかった。
そして四条さんは私の意図を的確に汲み取ると、険しい表情を作り
逃げようとする私の足首を引きずってベッドの中央に戻された。

「聞き分けのない千早には罰が必要です」
「いや、だめ! 助けてプロデューサー、いや、や、入れないで!だめぇ!」

両手首をつかまれ押さえつけられる。
太ももが四条さんの膝で押し広げられる。
そしてあそこにペニスの先端が触れた瞬間、背筋に震えが這い登る。

「さあ千早、愛するプロデューサー以外のペニスに犯される気分はどうですか?」

ゆっくり侵入が始まると同時に四条さんの唇が迫る。
懸命に顔を振ってそれを拒むのだけれど、四条さんの手で顎をつかまれ
無理矢理なキスを受け止めてしまった瞬間、一気に貫かれてしまう。
それだけで達してしまった私を四条さんはさらに容赦なく犯し続けて
何度も何度も子宮口をノックされた私はもう精液が欲しくてたまらなくなり
最後は四条さんに精液を下さい、私を孕ませてくだだいと懇願しながら
彼女の腰を足で挟んで絶頂し、そのまま意識を失っていた。



その後、四条さんはプロデューサーを説得して専用のアレを作ってもらうことに
なったのだけれど、四条さんのそれは私や春香のとは違い、自分に入れるほうも
ペニスのような形になっていて、二人同時に楽しめる仕組みになっている。
相手を務めるのはユニットを組んでいる我那覇さんがメインだけれど、私も時々
おこぼれにあずかって楽しんでいる。
プロデューサーとするのが一番なのに変わりはないけれど、女の子同士でするときも
やはり責められ犯されるのが私の性にあっているのだと思う。

CHM−159  「FPS補遺編」

「ねえねえ千早おねえちゃん、なんか股間がもっこりしてない?」
「そうだよ、もしかして何か重大な秘密をそこに隠してるんじゃない?」
「そ、そんなことないわ。亜美も真美も変なこと言わないで」
「ふふーん、じゃあ千早お姉ちゃんの体に聞いちゃおうかな?」
「そうそう、体の方は素直で正直なんだってね」
「何をいってるの! 中学生の子供がそんなこといわないの」
「中学生は子供じゃないんだよね」
「そうだよ。もう毛も生えてるし、子供だってつくれるんだから」
「こら! いい加減にしなさい」
「いい加減にするのは千早お姉ちゃんだよぉ? そんなやーらしい股間で
お説教しても説得力ないよ?」
「何がいやらしい股間よ、今はアレつけてないからもっこりなんて……はっ!?」
「ほーらやっぱ隠してたんだね」
「うんうん、いま確かにアレつけてとかいったよね」
「……う、うう……なんであなた達が知ってるのよ」
「知らないからカマかけたんだよ、ね亜美」
「そうだよ。亜美たちだけが知らないなんてずるいっしょ?」
「だけど……高校生以上で秘密にしてたのに」
「もうばれちゃったんだから諦めなよ、ね? 見せてもらうだけでいいから」
「なんなら貸してもらってもいいんだけどね」
「だ、駄目よ! だいたいあなた達ってまだ……経験ない……わよね?」
「当たり前じゃん! 兄ちゃんがその気になってくれないんだもん」
「そうだよ。真美たちいつでも準備と覚悟はできてるのにね」
「わ、わかったから。約束よ、見るだけだって」
「もちのろんだよ!」



「うっわー! 超リアルていうか本物そっくりじゃん!?」
「どうして本物をしってるのよ」
「そりゃパパのをお風呂でみたり、兄ちゃんのを」
「亜美、そこは秘密っていわれてたでしょ!」
「あちゃ、そうだっけ。千早お姉ちゃん、今のオフレコね」
「もう……絶対早まったまねだけはしないでよね」
「大丈夫だって、亜美たちこう見えて身持ちは固いんだから」
「そうそう、でもおっぱいはいい感じにやわらかいけどね」
「それよりこれ、どうやって使うの?」
「見たらわかるけど、興奮したら立つってほんと?」
「……約束してよ、絶対今日のことは内緒にするって」
「うん!」


「わ……ほんとにあれが入るんだ」
「すごいんだね、あそこって……亜美たちじゃまだ無理っぽい?」
「絶対無理だよ……指だっていれたら痛いじゃん」
「だよねぇ……流石千早お姉ちゃんだよ」
「うっ、あぁ……もういいかしら」
「まだたってないよ?」
「興奮したらたつっしょ」
「じゃあやる、亜美?」
「もちろんだよ、真美!」
「こ、こら! 胸触るの、あっ、やめ…脱がすの、あん、ちょ、そこは……」
「んふふ、ツインペロペロの味はどう?」
「シンクロ率100%の攻撃だかんね! あ、ほら乳首たってきてない?」
「うん、てか千早お姉ちゃんのちんちんもたってきたよ!」
「ほんとだ、凄い!」
「それ以上にエロイ!」
「じゃあ今度はこっち?」
「オッケー、ツインチュパチュパ受けてみてよね!」
「あぁっ……だめ、亜美、真美……もっと、強く、胸も……下も!」

という妄想は別のSSに引き継がれていく。

CHM−160  「謎の体位」

「千早ちゃん、一番エロイ体位ってなんだと思う?」
「逆に聞くけど、エロくない体位ってあるのかしら」
「まあ対面座位とかだとエロいというよりラブラブ体位ともいえるけど」
「……そうかしら」
「顔赤いのは頭の中で再現してるから?」
「うるさいわね」
「対面座位でベロチューしてるとエロいよね」
「春香、人の頭の中を勝手に読まないでくれる?」
「読んでないよ、千早ちゃんが回想中にキス顔してただけ」
「……してないし」
「それよりエロい体位、何?」
「バック、かな」
「どっちの?」
「どっちも。どちらも違うエロさがあるから」
「四つんばいは獣みたいで、立ちバックは人間ならではの責め方だから?」
「そうね。いずれにせよ雄、あるいは男のひとにいいように犯されている感じが
ポイントだと思う」
「千早ちゃん、Mだもんね」
「そういう春香はSでもMでもないわよね」
「ノーマルですから」
「それって遠まわしに私のことを変態扱いしてない?」
「遠まわしなんてしないよ、千早ちゃんはM変態だし」
「……そ、そうね」
「でもこの前のアレブームのとき(FPS編)は結構なSっぷりが受けてたよ?」
「それは相手が可愛いタイプだからでしょ」
「ううん、真や響ちゃんも絶賛してた」
「そうだったかしら」
「それに貴音さんも、『千早のえろさは天性のもの』だって褒めてたし」
「そんなにエロくはないと思うけど」
「エロイよ、スイッチ入った痴−ちゃんは」
「変な当て字はやめてよ」
「大丈夫、ほめてるだけだから」
「それはそうと春香の思うエロい体位、まだ聞いてないけど」
「私はね、正常位から腰だけ持ち上げられるのが好き」
「エロいの、それ?」
「エロいよ、今度試してみるといいよ」
「そうね」
「あともういっこあってね、名前わからないけどこういうの」
「それ、私も名前はしらないわね」
「テーブル座位とか?」
「台の高さがポイントよね。高すぎても低すぎてもやりにくいから」
「だよね、男の人の腰に負担がかかりそうだよね」
「丁度いいのは事務所の第二会議室のテーブルらしいわ」
「それって経験談?」
「……ま、まあ……誰かの経験を噂で聞いたような気がするだけ」
「ふーん。誰かしらないけど掃除くらいはしなくちゃだよ」
「ちゃんと洗剤で拭き掃除までしたわよ!」
「やっぱ千早ちゃんたちじゃん」
「……ごめん。彼がどうしても収まらないからって」
「それでいきなりテーブル座位に?」
「ううん、最初はフェラチオでなんとかしようと思ったのよ。でもね、立った彼の前で
私が跪いて咥えたのが余計火を煽ったみたいで」
「それで合体したのか。テーブル座位にしたのは彼?」
「…………さあ」
「千早ちゃんかぁ。ちょっと再現してみてよ」

という妄想。
よくわからないけど高めのテーブルに浅く腰掛けて彼を向かえれば
立ったままの彼のがいい具合に入ってこないかなぁって。




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