- 541 [sage] 2008/12/28(日) 02:33:12 ID:iGuSaUdn
小ネタ カプは風爽 龍ちづ前提で。
ある日の事。
女の子同士のパジャマパーティを開催中での出来事。
夜も更けていい感じでみんなナチュラルハイになってくると
思春期の女子らしく恋愛話になる。
そんな中千鶴が赤い顔でようやくと言った感じで話し出した。
「あのさっ…そそそ、その気にさせるにはどうしたらいいのかな」
あやねは飲んでいたお茶を噴出し 爽子はその気…?と疑問符を浮かべ
あやねにこっそり解説してもらったあとぽっと赤面した。
- 544 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/28(日) 03:23:22 ID:iGuSaUdn
- 「千鶴ちゃんはそのままでもすごく、か、可愛いと思うよ…!そのままで
いればいいと思う…!」
爽子は拳を握り主張し、千鶴は可愛い奴…!と爽子を構い倒した後、ポツンと言った。
「別にそういうことしたいわけじゃないけど、でもあたし、足には自信があるけど
色気にはいまいち自信がないっつか…。ずっと幼馴染やってきてるからきっかけがつかめないつか」
頬杖をつきながらいいかげんに聞いていたあやねもその呟きで、あ、意外と真面目な
悩みなんだと向き直った。
「まあ、あの朴念仁相手だしねえ…。」
あやねはふむ、としばらく考え、どうしたらいいんだろうとオロオロしている爽子に言った。
「爽子。アンタ、見本みしてやんなよ。」
「…ええええっ!?わ、私が!?そういう大人な分野はあやねちゃんの方が…!」
しかしあやねはびしっと言った。
- 545 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/28(日) 03:44:21 ID:iGuSaUdn
- 「ちづみたいなビギナーにあたしの真似ができるわけないでしょ。相手のタイプも
だいぶ違うしね。風早なら龍の親友だし、タイプもあたしの相手よりは近いでしょ」
少し躊躇していた爽子は千鶴のすがるような眼をみて、うん、とキッパリ頷いた。
「役に立てるかどうかはわかんないけど、精一杯やってみるよ…!」
大好きな親友のために 一肌でもふた肌でも脱ごうと思う爽子。
「え、でもどうすればいいの…?」
首をかしげながらあやねにそう問うとあやねはさらりと言った。
「簡単よ。いつも風早を誘う時みたいにやってみればいいのよ。」
「さっ誘うって…!」
真っ赤になる爽子ににやりと笑いながら、あやねは言った。
「いいからやってみなって。風早狼化スイッチがあるんでしょ?さ、あたしを
風早だと思ってやってみな」
赤くなりながらも爽子は千鶴にもう一度眼をやると覚悟を決めた。
そしてすっとあやねの前でかがむとあやねの腕に手をそえ、胸の辺りから
彼女を見上げるようにした。そのまま爽子はあやねをみつめ小さな声で
囁くように言った。
「…すき。」
一瞬その場の時間が止まった。
そして
- 546 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/28(日) 04:18:51 ID:iGuSaUdn
- 次の瞬間 あやねは真っ赤になった。
「あっあやねちゃん!?」
あやねは冷や汗を隠しながら気丈にも言った。
「アンタ、それ風早にほんとにしてるの?」
ぽっと頬を染めながらこくんと頷く爽子。
あやねはその瞬間心の底から風早に同情した。
この色気は、やばい。女でもなんかこう変な気分になりそうだわ。
ヘタレだのなんだの貶してごめん。
風早、アンタよく耐えてるわ…。
心配げな爽子をよそに千鶴はそっか、と感心しながら真似しようとした。
「す…だぁーだめだあああ!そんなこといえるかあああ!」
うん、アンタのキャラじゃないわね…。どっちにしろビギナーのちづにこれは
荷が重過ぎる。
爽子は千鶴の様子をみて 役に立てなかった…と一瞬落ち込んだあと
そうだ!と顔を輝かせた。
そしてごそごそとクローゼットの中から(注:爽子んちだった)
赤い紐を取り出し、千鶴の手首にぐるぐる巻きつけた。
「…なにこれ。」
「私はあんまりうまく縛れないんだけど…」
あやねは盛大に噴出した。
ちょっとあんた達なんつうプレイしてんのよ!!!!
てか爽やか王子と純情姫のウブコントカップルでしょうがあんた達は!
- 547 名無しさん@ピンキー[sage] 2008/12/28(日) 04:32:36 ID:iGuSaUdn
- あやねががま蛙みたいに汗をたらたらと流してるのも知らず
爽子のトンでもレクチャーは続いた。
「あとね、これが参考資料。大事なところに付箋がはってあるから…」
千鶴が手に取ったそれはいわゆる『エロ本』
「ちょっと待った!爽子これはどうしたの!」
あやねはフリーズを強制終了させ、千鶴からその本を取り上げた。
これも風早がよこしたんなら今からでも別れさすか…とあやねが不穏な事を考えていると
爽子があっさり答えた。
「荒井先生が、洗濯のお礼にとくれたので…」
男性の心をもっと学びたいと相談したら…と続きあやねは眩暈を覚えた。
ピンもさぞかし困ったのだろうけど…けど。
あやねは大きい溜息をひとつついた。
結局 千鶴にとっては何ら有益な情報はないまま勉強会は終わりを告げた。
しかしそんな悩める千鶴は龍が千鶴の無防備な寝顔や、何の警戒もなく
摺り寄せる体や、すらりと伸びた足が溌剌と駆け回る姿に日々我慢を
強いられていることなど知る由もない。
結局のところ爽子が一番最初に言った『そのままでいればいい』という
アドバイスが一番有効だったのだ。
(おしまい)
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