とりあえず現段階でのまとめ

393 朝の甘い罠[sage] 2010/01/22(金) 13:35:21 ID:i3oJWYNN



俺はぽかりと目を開けた。
見慣れた天井、覚えのある布団の感触。すぐに自分の部屋だと気付く。

このまま起きようか、それとももう一度寝てしまおうか、少し悩みながら、俺は布団をぐいと引き上げた。

「ん……」

ふと、隣からの声に気付いて目を向ける。
そこには千鶴がすかーと眠っている。

あー、そっか。昨日……

「ん、さむ……」

千鶴の体がぶるっと震える。
俺も千鶴も当然の事ながら裸で、狭いベッドで身を寄せ合って眠っていたようだった。

俺は千鶴に毛布と布団を着せ直しながら、そのおでこに口づけた。


愛しいな、と思う。
いつか手に入れる、と夢見てきたことだったけど、実際手に入れてみると、想像してたよりずっと幸せだ。

まだまだ、まだまだ全然俺の方がすきなんだろうけど。
千鶴の気持ちが着々と俺に向かって伸びてくる。
それを肌で感じられるから、たまらなく、幸せなんだ。
たまらなく、嬉しいんだ。


ふ、と、悪戯心が芽生えてくる。
どうせもう目が覚めてしまったし、一緒に寝ていて先に起きた方が悪戯をする権利はあると思うし。

俺は千鶴の唇に口を寄せた。すぐに起きてしまわないように、触れるだけのキスをする。
こういうことが、許されているのだ。少し前までは、特別な意味で触れることさえ出来なかったのに。

胸の奥で感動のような音が鳴った。


そのまま耳たぶを軽く食むと、千鶴から喘ぎにも似た呻きが漏れる。

背筋を何かがぞくりと駆け抜け、どこまでなら起きないのか試すことに決めた。


首筋を舌でなぞり、二つ実った果実までの道筋を辿る。
片手でふわりとその一方を包むと、俺の手の中にちょうどよく収まった。

「ん……っ」

よく熟れた先端に舌を這わせると、また俺を高鳴らせる声が千鶴から漏れる。

今起きないと知らねぇぞ、と心で呼び掛けると、千鶴の全身へ愛撫を開始した。

394 朝の甘い罠[sage] 2010/01/22(金) 13:36:17 ID:i3oJWYNN



いつも触れたくてたまらないのに、まさぐっていると必ず「しつこい」と言われてしまう。
それは千鶴の準備が調った合図でもあり、挿れたくないわけがあるはずもないので、いつも『ただ千鶴を触る』行為は途中で中断してしまう。

ここぞとばかりにいろんな所を触りまくる。

こんなに触られて、しかも感じている声を出しておいて、人っていうのは起きないものなのか。
……まぁ、千鶴だしな。


はちきれんばかりにそそり立つそれを満足させるため、薄いゴムの袋を開ける。

寝ている千鶴に押し入るのに罪悪感を感じないではないが、もうそろそろこっちが限界だ。
両足を持ち上げて、濡れそぼった千鶴のそこへ、俺はゆっくり腰を進める。

表情を窺うと、千鶴は少し苦しそうにしていて、イク時の顔に似ている気がして俺はさらに欲望を大きくしてしまう。

ゆっくりゆっくり進めた腰も、ついには一番奥に到達する。

「…………っ」

やばい、気持ちがいい。
ちゃんと濡れてはいるけど、普通に動くと痛かったりするのかな。

一応ゆっくりと腰を引いて、またゆっくりと腰を沈める。
それを何度か繰り返していると、千鶴から漏れる声に戸惑いが生まれはじめた。

あ、もう起きるかな。
そう思ったら、千鶴のまぶたがゆっくりと開いた。

「千鶴」
「んっ、え、ちょっ何!?」

何って、セックスだけど、とか言ったら殴られそうだ。
千鶴が起きたのをいいことに、俺は動くスピードを速める。

「んあっ、ちょっ……いき、なり、激し……っ」

だって俺はいきなりじゃねーもん。

「りゅっ、龍!待って、待っ、やっ」
「悪い、待てない」

その後は、千鶴からは意味のある言葉が出なくなって、千鶴の喘ぎと二人の荒い呼吸が乱れるだけだった。



「…………はー……っ」

無事放出を終えた俺は、千鶴にのしかかって深い息を吐き出す。
やっちゃった。千鶴、寝てたのに。
395 朝の甘い罠[sage] 2010/01/22(金) 13:37:12 ID:i3oJWYNN



「…………っ!この……!猿!!」
「……イッたくせに」

あ。間違えた。
謝ろうと思ったのに。

「だいたい……っ、きのーの夜もしただろ!?」

「だって千鶴起きねんだもん」

俺別に、最後までする気じゃなかったのに。
俺は軽く頭を掻いて、ずるりとそこから引き抜いた。

「今日はこれから爽子たちと待ち合わせなのにっ」

今日?これから?
そんな予定あったっけ。

「……移動遊園地!」

考え込む俺に、千鶴は苛立たしげに怒鳴る。

あー、そういえば、そんな話をしてたかも。
そうだ、それで昨日から千鶴が泊まりに来たんだ。どうせ一緒に行くんだしって。

「…………なんかおごるから」
「ラーメン!!」


いや、遊園地での話だったんだけど。

ま、いいか。
二人で親父のラーメン食って、それから待ち合わせ場所に行けばいい。


遊園地では何がしたい、とはしゃぐ千鶴に、俺はうんうん、と頷いた。



おわり

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Posted by dyywvkryb 2013年11月21日(木) 04:33:26 返信

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