復讐鬼・なのは陵辱編��
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nano69_264 2010年08月23日(月) 22:37:34履歴
379 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:24:58 ID:DLK9PAM2 [2/9]
380 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:26:25 ID:DLK9PAM2 [3/9]
381 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:27:22 ID:DLK9PAM2 [4/9]
382 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:28:15 ID:DLK9PAM2 [5/9]
383 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:29:06 ID:DLK9PAM2 [6/9]
384 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:30:26 ID:DLK9PAM2 [7/9]
385 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:31:08 ID:DLK9PAM2 [8/9]
「ふむ。一度我が汚したとは思えぬな……綺麗なままではないか」
「あぁ……っ」
そのときのことを思い出したなのはの身体が震える。
鮮明に蘇る痛みと恐怖は当然のように快楽に変換され、新たな愛液を男の目の前で湧き出させていた。
「今度は……少しはほぐしてやるとするか」
「ひぃう！ あうぅ……」
話しかけた声で漏れる吐息がかかるだけで、なのはは身悶える。
同時に入り口開き、新たな愛液があふれ出てしまう。
「あっ、あっ、あぁっ！っぁああ！」
開いた入り口の周辺を解しながら、男はなのはの膣道に指を差し入れていく。
無理やりに開かされた道は今もしっかりと残り、男の指をすんなりと受け入れてしまう。
「あ……っく、はぁ、んっく……はぅう！」
（む……？）
一瞬、男は怪訝な顔をすると、指の動きを止める。
「どう……したの？」
不意の中断に、なのはが不思議そうに男の顔を覗き込もうとする。
だが、それが果たされる前に男は酷薄な笑みを浮かべながら、その場から指を進めずに膣内に収まった指を回転させてやる。
「あぁああっ！ んぁ……っくぅ！ はぁああああ！」
快楽に背中をそらせ、声をあげるなのはは男の顔を見ることができなかった。
それができていれば……男の新たな復讐の企みに気がつくことができたかもしれない。
「ダメ！ 刺激が、つよすぎ……だよぉ、ゆるし、はぅうううううう！！」
だが、言葉とは裏腹に指の刺激を求めて、なのはの腰がひとりでに動きだしていた。
その動きのリズムにあわせるように、男は指をそっと内壁に這わせていく。
「あ……んぁあああっ……！」
大胆に指を膣内から出し入れしてみるが、苦痛の気配はない。
男の手は、溢れ出す蜜ですっかりと濡れてしまっていた。
「もう十分だな」
「あぁ……」
指が引き抜かれ、足の間に男が割って入る。
恋人同士のような愛撫に……その先が訪れるのが当然だというように。
その一連の動作の間に、なのはは一つの抵抗も示すことはなかった。
「いくぞ」
（あ、あれ？）
なのはは目を閉じ、なんの反応も返さなかったというのに……。
男は、怒張の先端をなのはの入り口に触れ、愛液になじませている。
フェイトやはやてが、挿入を望んだと判断したときには、自ら懇願させていたというのに。
その言葉を男に向けてどのように口にさせられるかと、密かに悩んでいた自分に顔が赤くなる。
（わたしだけ……特別なの？）
不謹慎なのは分かっていたけれど……胸に温かい何かが湧き出してきてしまう。
そんなことを優しさと感じてしまう異常事態であることさえも、完全になのはは失念していた。
「っく……はぁ……」
水音とともに先端が沈み込む。
一度貫かれているとはいえ、やはりこの瞬間には恐怖が伴う。
同時に湧き出してくる快楽に漏れそうになる声をなのはは必死に抑えていた。
「辛くはないか？」
「大丈夫……だよ。続けて」
対峙してから初めて、なのはは男に笑顔を向ける。
愛しさを感じつつある相手に優しくしてもらって抱かれることができる。
過去の経緯や敵であることを忘れて愛情を捧げられるなのはだからこそ……今、この瞬間に幸せさえも感じていた。
「ふむ。ではいくぞ」
（え？）
男に一瞬だけ浮かんだ冷たい笑みに、なのはの背筋を嫌な汗が伝う。
だが、なのははその感情を排除する。
心に沸きあがる暖かなものに身を委ねようと、むしろ精一杯の微笑で応えもう一度頷いていた。
「望んだのはお前だ」
男はゆっくりとなのはの中に怒張を沈み込ませていく。
「は、はぁああああああああああああ！」
なのはは快楽に大きく背中をのけぞらせる。
貫かれることに未だ残る恐怖心は、なのはの性感をより高めていた。
だが、なのはは忘れるべきではなかった。
男の目的があくまで復讐であることを。
なのはは気が気づくべきだった。
男の行動は……最終的には、なのはに一つとして希望を与えないものであることを。
「最初は堪能できなかったからな。存分に見せてもらうぞ」
「な、何を？」
感じて喘ぐ姿ならば、飽きるほどに見られているはずだ。
貫かれた上でのそれを見たい……という雰囲気ではなかった。
「え……な、なに？ う、嘘……」
男の怒張の先端が、ないはずのものに当たるのを感じる。
それは、無残に引き裂かれたなずの……なのはの純潔の証だった。
「だって、だって、わたし、あのとき……」
忘れられるはずもない瞬間だった。
痛みも悔しさも……今でも鮮明に思い出せるほどに。
あれが夢だというのならば……あの後に起こったことも全て夢であることを確信できる。
「スターライトブレイカーを撃つ際に、傷が回復していたのでよもやとは思ったがな」
「あ……っ！ まさか！」
「ふふふふ。まさか二度もその瞬間を味わえるはな。なかなか貴重な体験ではないか」
そこでなのははようやく気がつく。
なのは自身も分かっていたはずだった。
あれは……性交などというものではなく、ただの暴力だということを。
暴力で傷つけられたものを、治癒魔法が癒したとしても不思議はないのかもしれない。
「二度も我に捧げられることを光栄に思うんだな」
「や……っ！ 嘘！ 待って！」
すでに一度貫かれているから受け入れられる……そんな想いがなのはにあったことは否定できない。
なのはが無垢な少女であれば、覚悟と共に男をそのまま受け入れたことだろう。
だが、痛みと苦しみを知ってしまったからこそ……もう一度、あの苦痛が来ると思うとその決意が揺らいでいく。
そして……気がついてしまう。
憧れていた、大好きな人に『はじめて』を捧げる瞬間。
それがもう一度可能になるというのに……喜べない。苦しみが怖い。
それこそが芽生えかけたと感じていた想いを否定していることに。
望んでいたのは……ただ、快楽だけだったという事実がなのはに突きつけられていた。
「確認はしたではないか。我はお前の望みを叶えてやっているだけだ」
「そ、そんな……っ。ん……あぁ、はぁ……」
一気に貫いたあのときとは違い……。
その瞬間を味あわせるかのようにゆっくりと、最後の砦を突き破っていく。
「いった……い……やぁ……こんな……った、っく、かはぁ……っ！」
再生した処女膜は、そのときのなのはの想いを象徴するように頑強なものだった。
想像を絶する苦痛に、なのはの表情が歪み、怯えと後悔が浮かんでいく。
「あぁ……っく……そんなぁ……やだぁ……っ！」
男が見たかったのは、ありえないはずの二度目の破瓜の痛みに苦しみ絶望する姿。
自ら男を求めさせることより、なのはのその姿を見ることを優先させただけにすぎない。
フェイトやはやてに比べて、自分だけが特別に扱われたわけではなかった。
「いいぞ！ それこそが我が復讐の餌食に相応しい！」
破瓜の恐怖におびえ、貫かれる痛みに歪む顔。
じっくりと見ることが叶わなかったなのはのその瞬間を、男はもう一度焼き付ける幸運に恵まれた。
「うぁ！ や、いたい……いたい、やめて！ いたいっ！ やぁああああああ！」
「泣け喚け！ どうだ！ 甘やかな気分が一気に砕かれる気分は！」
強引に進む怒張に、ついになのはの目から涙が溢れ出し、苦痛を告げる声が響く。
与えられた優しささえも偽りだったことをその身体の全てで思い知らされた瞳は絶望に染まっていく。
快哉を叫ぶと、勢いそのままに、なのはの最後の抵抗を突き破っていく。
「ひゃぅうううううううううううううううううう！」
だが、ここで男も予想さえしなかった事態が起こる。
貫いた瞬間に、なのはの体が弓なりにそり……甲高い声が響き渡っていた。
「は……はははは」
長い叫び声の後に、身体を痙攣させるなのはの最奥まで達したとき、男はようやく状況を理解し、乾いた笑いを浮かべる。
苦痛と恐怖はなのはに、快楽をもたらすことは理解していたはずだったというのに……これは予想できることではなかった。
「ふははははははは！ まさか処女膜を破られてで絶頂を迎えるとはな！ これはさすがに初めての経験だぞ！」
数多の女を犯し続けてきた男でさえも、信じられない光景だった。
「う、嘘ぉ……や、やだぁ……あぁあああああ！ こんなのやだぁ……止まってよぉ……はぅ、あぁ……はぅううううう！」
絶望と、完全に蘇った男への恐怖。
それは、なのはにイきっぱなしの絶頂をもたらしてしまう。
「やぁあああ！ はぁああああっ！ ふぁ、くぁああああああっ！」
突かれるたびに、全身を電撃のような快楽が駆け巡り頭が白くなる絶頂が与えられる。
どこまでも自分を裏切り続ける身体に……快楽の中でなのはは絶望していた。
「え？ ふぁああああああああああああああああ！！」
男は唐突になのはの中から怒張を引き抜く。
肉棒は再び破瓜の血に染まっていたが、もはや男の興味は失せていた。
すでに男により道をつけられていたなのはは、破瓜の瞬間を越えればまがい物の処女に他ならない。
「偽の処女に用はない。後は娼婦のように我に尽くしてもらうぞ」
「っあ！ や、やだ、離して！ やぁあああああああ！」
蘇った抵抗心も、恐怖が与える快楽の前には無力だった。
無理やりに起こされ、あぐらをかいて座った男の膝の上に座らされ、また貫かれてしまう。
「はぅううううう！ やぁああ！ どうしてなの？ こんなのやだぁあああ……っ」
それだけで絶頂に達してしまうことに、絶望しなのはは叫び声をあげ続けていた。
「ひっ！」
「お前が口にしていいのは、嬌声と我を求める声だけだと言わなかったか？」
だが、その声は乾いた音とともに途切れてしまう。
なのはの頬には……男の平手の跡が残されていた。
「空で犯してもいいのだぞ？」
「わ、分かったから！ ごめんなさい！ もうしないから！」
振り上げられた男の手に、なのはは許しを請う。
何者にも屈しなかった強い意志を宿していたなのはの瞳は、光を失いつつあった。
「ならば、することは分かっているな？」
「う、うん……」
男が微かに揺らした腰の動きを察して、なのはは自らの腰を動かす。
「あ、あっ、あぁっ、あんっ、んっ、っく、っ、あぅぅ……っ！」
少しでもなのはが抵抗の素振りを示せば、男は手を軽く振り上げてやるだけでいい。
それだけで、なのはは快楽と恐怖で男に抗えなくなる。
完全に恐怖に支配され、快楽に抗えず嬌声をあげ続けるその姿には、もはや気高かった純白の戦乙女の面影は消えようとしていた。
（ふむ。そろそろか）
獲物への興味がうせる前に、男はなのはに新たな復讐を目論む。
「おい。少し楽にしてやる」
「え……？ で、でも、いいの？」
「構わん。お前のために用意した舞台がある。しっかりと見てもらわなければいけないからな」
「わたしのために……？」
男はなのはの細い腰を掴むと、その動きを一時的に止めさせる。
服従と喘ぎ以外の言葉が、久しぶりになのはの口から紡がれていた。
「お前は役者であると同時に……観客だ」
男が指を鳴らすと、それを合図にしたように２人の周辺に展開されていた結界が解除されていく。
それはなのはにとっては、まるで絶望の舞台の幕があがっていくような光景だった。
「あぁ……やだ……みんなは、みんなだけは……っ！」
それをさせないために、なのはは身を捧げたはずだった。
だが……それができずに、男の魔の手は仲間達に及ぼうとしていた。
「ダメ！ お願い！ 何でもするから！ みんなだけは！」
繋ぎ止めようと、腰を動かし男を繋ぎとめようとするが、しっかりと固定された腰はびくともしない。
「あ、あぁ……ふぁ……っく……」
わずかに伝わる振動に、なのはの熱い吐息だけが漏れる。
こんなときにまで快楽を受け入れてしまう身体が心底恨めしかった。
「安心しろ。お前が望むまで『我』は手を出さん」
「え……？」
男の言葉に微かに希望が蘇る。
このまま貫かれ、痴態を晒すのを仲間達に見られることになろうとも……。
まだ、自分はみんなを守ることができる。
それは、なのはに僅かではあるが力を湧き上がらせていく。
「だが……我以外のものは、そうでもないようだな」
「え……あ……」
完全に結界が解除され、なのはの周囲には今ではすっかりと見慣れた時空の光景が再び広がる。
正面には不時着したアースラの機体が目に入る。
機体に大きな損傷はない。エイミィの努力の成果を見て、なのははまずは胸を撫で下ろす。
「みんなは……」
だが、その機体に人の気配がないことをなのはは本能的に察していた。
なのはの疑問に答えるように、男は無言で上空を指差す。
「うそ……そんな……どうして？」
「安心しろ。１人も殺してはおらん」
見上げた先には、無数の魔物の群れ。
そして、その触手の先端には……大切な仲間が全て絡め取られていた。
「抵抗しなければ何もするつもりはなかった。どの道この者たちに我の結界は破れぬのだからな」
男の局員は深刻なダメージを与えられ、抵抗の術を奪われ触手に拘束されていた。
命こそ奪われていないものの、多くのものは目を閉じ……悔しさに身体を震わせている。
「だが、お前を助けようと我の警告を無視して魔物に挑んだ者ばかりだった」
「あ、あ、あ……」
そして、女の局員は制服やバリアジャケットを引き裂かれ、穴という穴を触手に貫かれていた。
「お前のおかげで、魔物も楽ができたであろう。何しろ、全ての魔力はお前が奪い取ってくれたのだからな」
「そんな……やだ、うそだよ……ねえ、やだよ……っ」
スターライトブレイカーに魔力を吸い上げられた局員。
多少の格闘術の心得があろうと、魔物の前には無力なただの人たちに過ぎなかった。
この事態を招いたのがなのは自身であることは明白だった。
「触手に貫かれ、最初は悲鳴をあげていたのだがな」
だが、今は悲鳴は聞こえない。
聞こえるのは、たった一つの感情を伝える声だけ。
「っく……あ、あっ、ああああああああっっ！！」
「エイミィさん！ そんな！ 嘘でしょ！ ねえ！」
仲良しのオペレーターまでも触手に貫かれ、全身をまさぐられ、吐き出された白濁に身体中を染めあげられた
状況を的確に把握し報告し、ときには冗談も言った快活な声はもはやない。
「あ……っ、ふぁっ、……感じるよぉ、気持ち、いい……っ！」
ただ、ひたすらに嬌声をあげながら触手を受け入れていた。
「ああっ！！ あ……あっ、あ、んあっ、ふぁ……っ！」
「リンディさん！ やだ、やだよ、こんな……」
歳不相応な若さを保つリンディの肉体も触手に絡め取られていた。
魔物の悪戯なのか、なのはが仕掛けたバインドは未だに消えずにリンディの身体を拘束している。
「あっ……あぁあん！ ああっ、やめなさ、んっ、んあぅっ、こんな……っぁあんっ！」
「かなりの使い手だったからな。わずかな魔力でも、あの者がいれば、ここまであっさりと勝負はつかなかったかもしれぬ」
魔力を奪われただけではなく、自由までも奪われたリンディは真っ先に魔物に蹂躙されることになった。
「まったく、お前のおかげでどれほど助けられたかは分からぬな」
指揮系統までも失ったアースラクルーは、魔物相手になす術もなく敗れたのだった。
「あ、あ、ふぁ……っく、みんな！ 気をしっかりと持って！ クロノ！ ちゃんと指揮を！ あぅ、くぁ、あ、はぁああああああああああ！」
「だが、さすがは艦長か。未だに壊れていない女はあの者だけだ」
最も激しい責め苦を最も長い時間をかけて与えられているというのに。
リンディの口からは、嬌声の合間に部下や息子を励ます声が漏れ続けている。
「それと、もう１人。特等席を用意してやった者もいるぞ」
「特等……席？」
あまりの事態に、なのはは声さえあげられない。
そんな彼女の目の前にいた魔物が……その身体に埋め込んでいた１人の仲間をなのはの目の前へと差し出す。
「クロノ……くん？」
「なのは……。すまない……みんなを、君を……ボクは守れなかった」
片腕を失い魔力さえもない状態で最後まで戦い続けたのだろう。
魔物の返り血を浴び……全身に傷を負い完全に虫の息だった。
「アルカンシェルの発射を命じた者だからな。丁重に礼をしてやった」
「ぐあぁああああああああああああああ！」
無造作に魔物に放り投げられ、クロノはなのはの足元へと落とされる。
のた打ち回る力さえもなく、クロノはその場に仰向けになったまま動かなくなる。
「クロノくん！ しっかりして！ クロノくん！ ふ、ふぁああああああああ！」
今の状況さえも忘れて、クロノの元に駆け寄ろうとするなのはだったが、深く突き刺さったままの男根がそれを許さない。
繋ぎとめられ、久しぶりの動きに与えられた快楽に力を奪われ……なのはは男の膝の上に成すすべなく戻されてしまった。
「殺せ……。いっそ殺してくれ……」
どうにか搾り出した声で、クロノは男に願う。
目の前で部下が魔物に敗れ去り……女は犯されるのをただ見ることしかできなかった。
母親が、恋人までもが触手の餌食になるのを、間近でみせつけられた。
そして今……。
共に死線を幾度となく潜り抜けてきた大切な戦友が……犯されているところを目の当たりにさせられた。
これ以上、己の無力を感じさせられるのならば、クロノでなくとも死を願うだろう。
「ショーが終わるまでは死ぬことなど許さん！」
「っく！ やめろぉおおおお！」
動けないのは十分に承知の上だったが、男はクロノにバインドを仕掛ける。
目を逸らすことも許されない姿勢で固定され、クロノは舞台に手出しが許されない一人の観客にされてしまった。
「ふざけるな！ やめ……ぐぅうううううううう！」
「ふん。負け犬の遠吠えを聞くのも悪くはないが……今は、耳障りだ」
叫び声は、魔物の触手がクロノの口に入ることで途切れさせられる。
クロノのくぐもった声に混ざり、魔物の不服そうなうめき声が聞こえてくる。
男の口に触手を突っ込むことは、魔物も気に入らないことのようだった。
「さて。観客も揃ったことだ。存分にお前の痴態をみせつけてやれ」
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜！」
みせつけるように、男はなのはに口付ける。
「はぁはぁ……やぁ、やめてよぉ……」
「なぜ嫌がるのだ？ もうお前が我に逆らう理由などどこにもないというのに」
なのはの顔を覗き込みながら、男は不思議そうに問いかけてくる。
「お前は、一体何のために我に犯されたのだ？」
「それは、みんなを……まも……あぁ……」
耳に届く数多くの嬌声が、それを果たさせなかったことをなのはにしらせてくる。
「我になぜ戦いを挑んだ？」
「それは、フェイトちゃんやはやてちゃんやみんなを助けるため……」
力で男に勝てなかった以上……それが、不可能であることをなのはが一番理解できていた。
「その結果……お前は何を得た？ そして、今……何のために我に抗うのだ？」
「……」
すべてが無駄に終わった現実を改めて突きつけられ、涙が零れ落ちる。
目論みは何一つとして果たせず、逆にありとあらゆるもの男にを奪われ失ったなのはは空虚な存在だった。
「あぁ……嘘だよ、こんなのって……」
なのはの身体から全ての力が抜け落ち、背中を男の胸板に預ける。
叫ぶことさえできず……その口からはぶつぶつと、現実を認めたくない旨だけが繰り返される。
「分かったか？ ならば堕ちてしまえ。嫌悪も恐怖も……快楽の前にはたやすく流される」
「やぁ……そんなこと、ない……」
男の言葉が真実であることを、なのはは何度も身をもって体験させられていた。
なのはの敗北は、思えばそれを認識させられたときに決まっていたのかもしれない。
「我を求めよ。お前が望めば……これ以上の苦痛は受けずに済むのだぞ？」
「ダメ……。それだけは絶対に、ダメ……」
せめて、自分の招いてしまったことから逃げ出したくない。
その想いだけがなのはに弱々しくも否定の言葉を紡がせていた。
ここまで追い詰められてもなお……。
なのはの心の最後の部分は折れずに立ち向かうことを選択していた。
罪の意識からは決して逃げようとしない。
どれだけの責め苦を与えても受け止め続けるなのはに、男は感嘆さえ覚えていた、
「ふん。ならば徹底的に思い知らせてやる！ お前のせいでぼろぼろに傷ついた仲間の前で……その痴態をみせつけるがいい！」
「あ……っく！ あぁああ！ ふあぁあああああああああああ！」
男が一突きするだけで、なのはは大きく身体を戦慄かせる。
仲間の目の前で犯される恐怖……。それは容赦なく、なのはの中で快楽へと変換されてしまう。
「は……くぅっ、んっ、んんっ……！」
「ふははははは！ どうだ！ 傷ついた仲間の前で嬌声を上げ続ける気分は！」
「やぁっ！ みないで、みないでぇ！ ふぁああああああっ！」
男の指示があったのか、魔物が一匹ずつなのはの目の前に現れて拘束しているアースラクルーにその様をみせつける。
まずは、男性クルー。目を逸らす者、なのはの助けにならなかったことを詫びる者。
中には、なのはの痴態に目を奪われる者もいた。
「ふぁ、ふぁああっ、ひ、ひぁっ、くんっ、んっ、だめぇ！」
「どうだ！ 犯された者同士で嬌声のハーモニーを奏でる気分は！」
続いて目の前に運ばれた女性クルーもなのはも、与えられる圧倒的な快楽に嬌声を抑えることはできない。
互いの痴態を見せ付けあうことが、むしろ性感を高め淫らな声のハーモニーは様々なパターンで奏でられていく。
その中にエイミィもリンディもいた。
互いに声をかけたいのに……。男の激しい注挿に、どんな言葉もすぐに嬌声へと変えられてしまう。
「ひぁ、あっ、んっ、あっ、あっ、あっ、ああっ！」
だが、全員がなのはの前を通り過ぎても……。
誰一人として、彼女を責める言葉を発する者はいなかった。
かけがえのない信頼で結ばれた仲間であることをなのはは改めて痛感する。
だからこそ、巻き込んでしまい、守れなかったことがたまらなく悔しく悲しかった。
（ごめんね。みんな……）
だが、詫びの言葉さえも、嬌声に変えられ伝えることを許されない。
逃げ場のない快楽は、なのはに恐怖を与え更なる快楽を呼び込んでいく。
「あぁああああああああああああああああああああ！」
自分を囲むように配置された仲間たちの前で、なのはは幾度となく絶頂を迎えさせられてしまう。
まるでなのはを中心にしてフォークダンスでも踊るように輪は回り、その様子を代わる代わる正面から見せ付けられていた。
「みないで……みんな……みないでぇ……」
一人一人に声をかけようとする力も失い、なのはは目の前を通り過ぎる仲間達に懇願することしかできなくなっていた。
一つ絶頂を迎えるたびに……強固ななのはの意思の鎧が一枚一枚剥がされていく。
男の復讐の完結は、間近まで迫っていた。
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目次：復讐鬼
著者：マルチマックス
380 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:26:25 ID:DLK9PAM2 [3/9]
381 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:27:22 ID:DLK9PAM2 [4/9]
382 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:28:15 ID:DLK9PAM2 [5/9]
383 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:29:06 ID:DLK9PAM2 [6/9]
384 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:30:26 ID:DLK9PAM2 [7/9]
385 名前：復讐鬼・なのは陵辱編�� [sage] 投稿日：2010/06/20(日) 10:31:08 ID:DLK9PAM2 [8/9]
「ふむ。一度我が汚したとは思えぬな……綺麗なままではないか」
「あぁ……っ」
そのときのことを思い出したなのはの身体が震える。
鮮明に蘇る痛みと恐怖は当然のように快楽に変換され、新たな愛液を男の目の前で湧き出させていた。
「今度は……少しはほぐしてやるとするか」
「ひぃう！ あうぅ……」
話しかけた声で漏れる吐息がかかるだけで、なのはは身悶える。
同時に入り口開き、新たな愛液があふれ出てしまう。
「あっ、あっ、あぁっ！っぁああ！」
開いた入り口の周辺を解しながら、男はなのはの膣道に指を差し入れていく。
無理やりに開かされた道は今もしっかりと残り、男の指をすんなりと受け入れてしまう。
「あ……っく、はぁ、んっく……はぅう！」
（む……？）
一瞬、男は怪訝な顔をすると、指の動きを止める。
「どう……したの？」
不意の中断に、なのはが不思議そうに男の顔を覗き込もうとする。
だが、それが果たされる前に男は酷薄な笑みを浮かべながら、その場から指を進めずに膣内に収まった指を回転させてやる。
「あぁああっ！ んぁ……っくぅ！ はぁああああ！」
快楽に背中をそらせ、声をあげるなのはは男の顔を見ることができなかった。
それができていれば……男の新たな復讐の企みに気がつくことができたかもしれない。
「ダメ！ 刺激が、つよすぎ……だよぉ、ゆるし、はぅうううううう！！」
だが、言葉とは裏腹に指の刺激を求めて、なのはの腰がひとりでに動きだしていた。
その動きのリズムにあわせるように、男は指をそっと内壁に這わせていく。
「あ……んぁあああっ……！」
大胆に指を膣内から出し入れしてみるが、苦痛の気配はない。
男の手は、溢れ出す蜜ですっかりと濡れてしまっていた。
「もう十分だな」
「あぁ……」
指が引き抜かれ、足の間に男が割って入る。
恋人同士のような愛撫に……その先が訪れるのが当然だというように。
その一連の動作の間に、なのはは一つの抵抗も示すことはなかった。
「いくぞ」
（あ、あれ？）
なのはは目を閉じ、なんの反応も返さなかったというのに……。
男は、怒張の先端をなのはの入り口に触れ、愛液になじませている。
フェイトやはやてが、挿入を望んだと判断したときには、自ら懇願させていたというのに。
その言葉を男に向けてどのように口にさせられるかと、密かに悩んでいた自分に顔が赤くなる。
（わたしだけ……特別なの？）
不謹慎なのは分かっていたけれど……胸に温かい何かが湧き出してきてしまう。
そんなことを優しさと感じてしまう異常事態であることさえも、完全になのはは失念していた。
「っく……はぁ……」
水音とともに先端が沈み込む。
一度貫かれているとはいえ、やはりこの瞬間には恐怖が伴う。
同時に湧き出してくる快楽に漏れそうになる声をなのはは必死に抑えていた。
「辛くはないか？」
「大丈夫……だよ。続けて」
対峙してから初めて、なのはは男に笑顔を向ける。
愛しさを感じつつある相手に優しくしてもらって抱かれることができる。
過去の経緯や敵であることを忘れて愛情を捧げられるなのはだからこそ……今、この瞬間に幸せさえも感じていた。
「ふむ。ではいくぞ」
（え？）
男に一瞬だけ浮かんだ冷たい笑みに、なのはの背筋を嫌な汗が伝う。
だが、なのははその感情を排除する。
心に沸きあがる暖かなものに身を委ねようと、むしろ精一杯の微笑で応えもう一度頷いていた。
「望んだのはお前だ」
男はゆっくりとなのはの中に怒張を沈み込ませていく。
「は、はぁああああああああああああ！」
なのはは快楽に大きく背中をのけぞらせる。
貫かれることに未だ残る恐怖心は、なのはの性感をより高めていた。
だが、なのはは忘れるべきではなかった。
男の目的があくまで復讐であることを。
なのはは気が気づくべきだった。
男の行動は……最終的には、なのはに一つとして希望を与えないものであることを。
「最初は堪能できなかったからな。存分に見せてもらうぞ」
「な、何を？」
感じて喘ぐ姿ならば、飽きるほどに見られているはずだ。
貫かれた上でのそれを見たい……という雰囲気ではなかった。
「え……な、なに？ う、嘘……」
男の怒張の先端が、ないはずのものに当たるのを感じる。
それは、無残に引き裂かれたなずの……なのはの純潔の証だった。
「だって、だって、わたし、あのとき……」
忘れられるはずもない瞬間だった。
痛みも悔しさも……今でも鮮明に思い出せるほどに。
あれが夢だというのならば……あの後に起こったことも全て夢であることを確信できる。
「スターライトブレイカーを撃つ際に、傷が回復していたのでよもやとは思ったがな」
「あ……っ！ まさか！」
「ふふふふ。まさか二度もその瞬間を味わえるはな。なかなか貴重な体験ではないか」
そこでなのははようやく気がつく。
なのは自身も分かっていたはずだった。
あれは……性交などというものではなく、ただの暴力だということを。
暴力で傷つけられたものを、治癒魔法が癒したとしても不思議はないのかもしれない。
「二度も我に捧げられることを光栄に思うんだな」
「や……っ！ 嘘！ 待って！」
すでに一度貫かれているから受け入れられる……そんな想いがなのはにあったことは否定できない。
なのはが無垢な少女であれば、覚悟と共に男をそのまま受け入れたことだろう。
だが、痛みと苦しみを知ってしまったからこそ……もう一度、あの苦痛が来ると思うとその決意が揺らいでいく。
そして……気がついてしまう。
憧れていた、大好きな人に『はじめて』を捧げる瞬間。
それがもう一度可能になるというのに……喜べない。苦しみが怖い。
それこそが芽生えかけたと感じていた想いを否定していることに。
望んでいたのは……ただ、快楽だけだったという事実がなのはに突きつけられていた。
「確認はしたではないか。我はお前の望みを叶えてやっているだけだ」
「そ、そんな……っ。ん……あぁ、はぁ……」
一気に貫いたあのときとは違い……。
その瞬間を味あわせるかのようにゆっくりと、最後の砦を突き破っていく。
「いった……い……やぁ……こんな……った、っく、かはぁ……っ！」
再生した処女膜は、そのときのなのはの想いを象徴するように頑強なものだった。
想像を絶する苦痛に、なのはの表情が歪み、怯えと後悔が浮かんでいく。
「あぁ……っく……そんなぁ……やだぁ……っ！」
男が見たかったのは、ありえないはずの二度目の破瓜の痛みに苦しみ絶望する姿。
自ら男を求めさせることより、なのはのその姿を見ることを優先させただけにすぎない。
フェイトやはやてに比べて、自分だけが特別に扱われたわけではなかった。
「いいぞ！ それこそが我が復讐の餌食に相応しい！」
破瓜の恐怖におびえ、貫かれる痛みに歪む顔。
じっくりと見ることが叶わなかったなのはのその瞬間を、男はもう一度焼き付ける幸運に恵まれた。
「うぁ！ や、いたい……いたい、やめて！ いたいっ！ やぁああああああ！」
「泣け喚け！ どうだ！ 甘やかな気分が一気に砕かれる気分は！」
強引に進む怒張に、ついになのはの目から涙が溢れ出し、苦痛を告げる声が響く。
与えられた優しささえも偽りだったことをその身体の全てで思い知らされた瞳は絶望に染まっていく。
快哉を叫ぶと、勢いそのままに、なのはの最後の抵抗を突き破っていく。
「ひゃぅうううううううううううううううううう！」
だが、ここで男も予想さえしなかった事態が起こる。
貫いた瞬間に、なのはの体が弓なりにそり……甲高い声が響き渡っていた。
「は……はははは」
長い叫び声の後に、身体を痙攣させるなのはの最奥まで達したとき、男はようやく状況を理解し、乾いた笑いを浮かべる。
苦痛と恐怖はなのはに、快楽をもたらすことは理解していたはずだったというのに……これは予想できることではなかった。
「ふははははははは！ まさか処女膜を破られてで絶頂を迎えるとはな！ これはさすがに初めての経験だぞ！」
数多の女を犯し続けてきた男でさえも、信じられない光景だった。
「う、嘘ぉ……や、やだぁ……あぁあああああ！ こんなのやだぁ……止まってよぉ……はぅ、あぁ……はぅううううう！」
絶望と、完全に蘇った男への恐怖。
それは、なのはにイきっぱなしの絶頂をもたらしてしまう。
「やぁあああ！ はぁああああっ！ ふぁ、くぁああああああっ！」
突かれるたびに、全身を電撃のような快楽が駆け巡り頭が白くなる絶頂が与えられる。
どこまでも自分を裏切り続ける身体に……快楽の中でなのはは絶望していた。
「え？ ふぁああああああああああああああああ！！」
男は唐突になのはの中から怒張を引き抜く。
肉棒は再び破瓜の血に染まっていたが、もはや男の興味は失せていた。
すでに男により道をつけられていたなのはは、破瓜の瞬間を越えればまがい物の処女に他ならない。
「偽の処女に用はない。後は娼婦のように我に尽くしてもらうぞ」
「っあ！ や、やだ、離して！ やぁあああああああ！」
蘇った抵抗心も、恐怖が与える快楽の前には無力だった。
無理やりに起こされ、あぐらをかいて座った男の膝の上に座らされ、また貫かれてしまう。
「はぅううううう！ やぁああ！ どうしてなの？ こんなのやだぁあああ……っ」
それだけで絶頂に達してしまうことに、絶望しなのはは叫び声をあげ続けていた。
「ひっ！」
「お前が口にしていいのは、嬌声と我を求める声だけだと言わなかったか？」
だが、その声は乾いた音とともに途切れてしまう。
なのはの頬には……男の平手の跡が残されていた。
「空で犯してもいいのだぞ？」
「わ、分かったから！ ごめんなさい！ もうしないから！」
振り上げられた男の手に、なのはは許しを請う。
何者にも屈しなかった強い意志を宿していたなのはの瞳は、光を失いつつあった。
「ならば、することは分かっているな？」
「う、うん……」
男が微かに揺らした腰の動きを察して、なのはは自らの腰を動かす。
「あ、あっ、あぁっ、あんっ、んっ、っく、っ、あぅぅ……っ！」
少しでもなのはが抵抗の素振りを示せば、男は手を軽く振り上げてやるだけでいい。
それだけで、なのはは快楽と恐怖で男に抗えなくなる。
完全に恐怖に支配され、快楽に抗えず嬌声をあげ続けるその姿には、もはや気高かった純白の戦乙女の面影は消えようとしていた。
（ふむ。そろそろか）
獲物への興味がうせる前に、男はなのはに新たな復讐を目論む。
「おい。少し楽にしてやる」
「え……？ で、でも、いいの？」
「構わん。お前のために用意した舞台がある。しっかりと見てもらわなければいけないからな」
「わたしのために……？」
男はなのはの細い腰を掴むと、その動きを一時的に止めさせる。
服従と喘ぎ以外の言葉が、久しぶりになのはの口から紡がれていた。
「お前は役者であると同時に……観客だ」
男が指を鳴らすと、それを合図にしたように２人の周辺に展開されていた結界が解除されていく。
それはなのはにとっては、まるで絶望の舞台の幕があがっていくような光景だった。
「あぁ……やだ……みんなは、みんなだけは……っ！」
それをさせないために、なのはは身を捧げたはずだった。
だが……それができずに、男の魔の手は仲間達に及ぼうとしていた。
「ダメ！ お願い！ 何でもするから！ みんなだけは！」
繋ぎ止めようと、腰を動かし男を繋ぎとめようとするが、しっかりと固定された腰はびくともしない。
「あ、あぁ……ふぁ……っく……」
わずかに伝わる振動に、なのはの熱い吐息だけが漏れる。
こんなときにまで快楽を受け入れてしまう身体が心底恨めしかった。
「安心しろ。お前が望むまで『我』は手を出さん」
「え……？」
男の言葉に微かに希望が蘇る。
このまま貫かれ、痴態を晒すのを仲間達に見られることになろうとも……。
まだ、自分はみんなを守ることができる。
それは、なのはに僅かではあるが力を湧き上がらせていく。
「だが……我以外のものは、そうでもないようだな」
「え……あ……」
完全に結界が解除され、なのはの周囲には今ではすっかりと見慣れた時空の光景が再び広がる。
正面には不時着したアースラの機体が目に入る。
機体に大きな損傷はない。エイミィの努力の成果を見て、なのははまずは胸を撫で下ろす。
「みんなは……」
だが、その機体に人の気配がないことをなのはは本能的に察していた。
なのはの疑問に答えるように、男は無言で上空を指差す。
「うそ……そんな……どうして？」
「安心しろ。１人も殺してはおらん」
見上げた先には、無数の魔物の群れ。
そして、その触手の先端には……大切な仲間が全て絡め取られていた。
「抵抗しなければ何もするつもりはなかった。どの道この者たちに我の結界は破れぬのだからな」
男の局員は深刻なダメージを与えられ、抵抗の術を奪われ触手に拘束されていた。
命こそ奪われていないものの、多くのものは目を閉じ……悔しさに身体を震わせている。
「だが、お前を助けようと我の警告を無視して魔物に挑んだ者ばかりだった」
「あ、あ、あ……」
そして、女の局員は制服やバリアジャケットを引き裂かれ、穴という穴を触手に貫かれていた。
「お前のおかげで、魔物も楽ができたであろう。何しろ、全ての魔力はお前が奪い取ってくれたのだからな」
「そんな……やだ、うそだよ……ねえ、やだよ……っ」
スターライトブレイカーに魔力を吸い上げられた局員。
多少の格闘術の心得があろうと、魔物の前には無力なただの人たちに過ぎなかった。
この事態を招いたのがなのは自身であることは明白だった。
「触手に貫かれ、最初は悲鳴をあげていたのだがな」
だが、今は悲鳴は聞こえない。
聞こえるのは、たった一つの感情を伝える声だけ。
「っく……あ、あっ、ああああああああっっ！！」
「エイミィさん！ そんな！ 嘘でしょ！ ねえ！」
仲良しのオペレーターまでも触手に貫かれ、全身をまさぐられ、吐き出された白濁に身体中を染めあげられた
状況を的確に把握し報告し、ときには冗談も言った快活な声はもはやない。
「あ……っ、ふぁっ、……感じるよぉ、気持ち、いい……っ！」
ただ、ひたすらに嬌声をあげながら触手を受け入れていた。
「ああっ！！ あ……あっ、あ、んあっ、ふぁ……っ！」
「リンディさん！ やだ、やだよ、こんな……」
歳不相応な若さを保つリンディの肉体も触手に絡め取られていた。
魔物の悪戯なのか、なのはが仕掛けたバインドは未だに消えずにリンディの身体を拘束している。
「あっ……あぁあん！ ああっ、やめなさ、んっ、んあぅっ、こんな……っぁあんっ！」
「かなりの使い手だったからな。わずかな魔力でも、あの者がいれば、ここまであっさりと勝負はつかなかったかもしれぬ」
魔力を奪われただけではなく、自由までも奪われたリンディは真っ先に魔物に蹂躙されることになった。
「まったく、お前のおかげでどれほど助けられたかは分からぬな」
指揮系統までも失ったアースラクルーは、魔物相手になす術もなく敗れたのだった。
「あ、あ、ふぁ……っく、みんな！ 気をしっかりと持って！ クロノ！ ちゃんと指揮を！ あぅ、くぁ、あ、はぁああああああああああ！」
「だが、さすがは艦長か。未だに壊れていない女はあの者だけだ」
最も激しい責め苦を最も長い時間をかけて与えられているというのに。
リンディの口からは、嬌声の合間に部下や息子を励ます声が漏れ続けている。
「それと、もう１人。特等席を用意してやった者もいるぞ」
「特等……席？」
あまりの事態に、なのはは声さえあげられない。
そんな彼女の目の前にいた魔物が……その身体に埋め込んでいた１人の仲間をなのはの目の前へと差し出す。
「クロノ……くん？」
「なのは……。すまない……みんなを、君を……ボクは守れなかった」
片腕を失い魔力さえもない状態で最後まで戦い続けたのだろう。
魔物の返り血を浴び……全身に傷を負い完全に虫の息だった。
「アルカンシェルの発射を命じた者だからな。丁重に礼をしてやった」
「ぐあぁああああああああああああああ！」
無造作に魔物に放り投げられ、クロノはなのはの足元へと落とされる。
のた打ち回る力さえもなく、クロノはその場に仰向けになったまま動かなくなる。
「クロノくん！ しっかりして！ クロノくん！ ふ、ふぁああああああああ！」
今の状況さえも忘れて、クロノの元に駆け寄ろうとするなのはだったが、深く突き刺さったままの男根がそれを許さない。
繋ぎとめられ、久しぶりの動きに与えられた快楽に力を奪われ……なのはは男の膝の上に成すすべなく戻されてしまった。
「殺せ……。いっそ殺してくれ……」
どうにか搾り出した声で、クロノは男に願う。
目の前で部下が魔物に敗れ去り……女は犯されるのをただ見ることしかできなかった。
母親が、恋人までもが触手の餌食になるのを、間近でみせつけられた。
そして今……。
共に死線を幾度となく潜り抜けてきた大切な戦友が……犯されているところを目の当たりにさせられた。
これ以上、己の無力を感じさせられるのならば、クロノでなくとも死を願うだろう。
「ショーが終わるまでは死ぬことなど許さん！」
「っく！ やめろぉおおおお！」
動けないのは十分に承知の上だったが、男はクロノにバインドを仕掛ける。
目を逸らすことも許されない姿勢で固定され、クロノは舞台に手出しが許されない一人の観客にされてしまった。
「ふざけるな！ やめ……ぐぅうううううううう！」
「ふん。負け犬の遠吠えを聞くのも悪くはないが……今は、耳障りだ」
叫び声は、魔物の触手がクロノの口に入ることで途切れさせられる。
クロノのくぐもった声に混ざり、魔物の不服そうなうめき声が聞こえてくる。
男の口に触手を突っ込むことは、魔物も気に入らないことのようだった。
「さて。観客も揃ったことだ。存分にお前の痴態をみせつけてやれ」
「ん〜〜〜〜〜〜〜〜！」
みせつけるように、男はなのはに口付ける。
「はぁはぁ……やぁ、やめてよぉ……」
「なぜ嫌がるのだ？ もうお前が我に逆らう理由などどこにもないというのに」
なのはの顔を覗き込みながら、男は不思議そうに問いかけてくる。
「お前は、一体何のために我に犯されたのだ？」
「それは、みんなを……まも……あぁ……」
耳に届く数多くの嬌声が、それを果たさせなかったことをなのはにしらせてくる。
「我になぜ戦いを挑んだ？」
「それは、フェイトちゃんやはやてちゃんやみんなを助けるため……」
力で男に勝てなかった以上……それが、不可能であることをなのはが一番理解できていた。
「その結果……お前は何を得た？ そして、今……何のために我に抗うのだ？」
「……」
すべてが無駄に終わった現実を改めて突きつけられ、涙が零れ落ちる。
目論みは何一つとして果たせず、逆にありとあらゆるもの男にを奪われ失ったなのはは空虚な存在だった。
「あぁ……嘘だよ、こんなのって……」
なのはの身体から全ての力が抜け落ち、背中を男の胸板に預ける。
叫ぶことさえできず……その口からはぶつぶつと、現実を認めたくない旨だけが繰り返される。
「分かったか？ ならば堕ちてしまえ。嫌悪も恐怖も……快楽の前にはたやすく流される」
「やぁ……そんなこと、ない……」
男の言葉が真実であることを、なのはは何度も身をもって体験させられていた。
なのはの敗北は、思えばそれを認識させられたときに決まっていたのかもしれない。
「我を求めよ。お前が望めば……これ以上の苦痛は受けずに済むのだぞ？」
「ダメ……。それだけは絶対に、ダメ……」
せめて、自分の招いてしまったことから逃げ出したくない。
その想いだけがなのはに弱々しくも否定の言葉を紡がせていた。
ここまで追い詰められてもなお……。
なのはの心の最後の部分は折れずに立ち向かうことを選択していた。
罪の意識からは決して逃げようとしない。
どれだけの責め苦を与えても受け止め続けるなのはに、男は感嘆さえ覚えていた、
「ふん。ならば徹底的に思い知らせてやる！ お前のせいでぼろぼろに傷ついた仲間の前で……その痴態をみせつけるがいい！」
「あ……っく！ あぁああ！ ふあぁあああああああああああ！」
男が一突きするだけで、なのはは大きく身体を戦慄かせる。
仲間の目の前で犯される恐怖……。それは容赦なく、なのはの中で快楽へと変換されてしまう。
「は……くぅっ、んっ、んんっ……！」
「ふははははは！ どうだ！ 傷ついた仲間の前で嬌声を上げ続ける気分は！」
「やぁっ！ みないで、みないでぇ！ ふぁああああああっ！」
男の指示があったのか、魔物が一匹ずつなのはの目の前に現れて拘束しているアースラクルーにその様をみせつける。
まずは、男性クルー。目を逸らす者、なのはの助けにならなかったことを詫びる者。
中には、なのはの痴態に目を奪われる者もいた。
「ふぁ、ふぁああっ、ひ、ひぁっ、くんっ、んっ、だめぇ！」
「どうだ！ 犯された者同士で嬌声のハーモニーを奏でる気分は！」
続いて目の前に運ばれた女性クルーもなのはも、与えられる圧倒的な快楽に嬌声を抑えることはできない。
互いの痴態を見せ付けあうことが、むしろ性感を高め淫らな声のハーモニーは様々なパターンで奏でられていく。
その中にエイミィもリンディもいた。
互いに声をかけたいのに……。男の激しい注挿に、どんな言葉もすぐに嬌声へと変えられてしまう。
「ひぁ、あっ、んっ、あっ、あっ、あっ、ああっ！」
だが、全員がなのはの前を通り過ぎても……。
誰一人として、彼女を責める言葉を発する者はいなかった。
かけがえのない信頼で結ばれた仲間であることをなのはは改めて痛感する。
だからこそ、巻き込んでしまい、守れなかったことがたまらなく悔しく悲しかった。
（ごめんね。みんな……）
だが、詫びの言葉さえも、嬌声に変えられ伝えることを許されない。
逃げ場のない快楽は、なのはに恐怖を与え更なる快楽を呼び込んでいく。
「あぁああああああああああああああああああああ！」
自分を囲むように配置された仲間たちの前で、なのはは幾度となく絶頂を迎えさせられてしまう。
まるでなのはを中心にしてフォークダンスでも踊るように輪は回り、その様子を代わる代わる正面から見せ付けられていた。
「みないで……みんな……みないでぇ……」
一人一人に声をかけようとする力も失い、なのはは目の前を通り過ぎる仲間達に懇願することしかできなくなっていた。
一つ絶頂を迎えるたびに……強固ななのはの意思の鎧が一枚一枚剥がされていく。
男の復讐の完結は、間近まで迫っていた。
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目次：復讐鬼
著者：マルチマックス
- カテゴリ：
- 漫画/アニメ
- 魔法少女リリカルなのは
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